近年桑の葉茶は健康や美容に良いお茶として注目されています。しかし、実際どのように健康にいいのか・美容にいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では桑の葉茶の効果・効能、桑の葉茶の栄養素、副作用はあるのかなどを解説しています。
目次
桑の葉(茶)とは?
桑の葉は、古くから中国で風邪などに効果がある薬草として利用されてきました。日本でも鎌倉時代から薬草として使用されており、書物にも桑の葉の効果を記している記述があるそうです。
近年の研究でも、桑の葉は多くの健康効果が期待できるということが解明されており、注目を集めています。お隣の国の韓国でも桑の葉はダイエット効果があると利用されており、その影響が日本にも来ています。
桑の葉茶の効果・効能
桑の葉茶はさまざまな栄養素を含んでおり、そのため色々な面において予防や改善が期待されます。そこで、桑の葉茶の効果・効能をまとめていきたいと思います。
糖尿病予防効果
桑の葉には、1-デオキシノジリマイシン(DNJ)という物質が含まれています。この物質は糖の吸収を抑え、血糖値の上昇を抑制してくれます。
血糖値は食後などに上昇しやすく、これは小腸で糖質が吸収されることによって起こります。特に糖質の高いものを食べると血糖値が急上昇します。
食前に桑の葉に含まれる1-デオキシノジリマイシン(DNJ)を摂取することで、糖質の吸収を抑え、血糖値を上げずらくすることが期待できます。
便通改善
先程のDNJによって小腸で吸収されなかった糖分は大腸に行きます。大腸内の善玉細菌がこの糖分によって活性化されます。糖分が増える事で水分も増え排便を促します。
また、桑の葉にはカリウムが含まれており、これは利尿作用があります。カリウムは余分なナトリウムを排出し、むくみの原因ともなるとり過ぎた塩分を体外に排出してくれます。ですので、むくみ改善の効果も期待できます。
※下痢などが心配の方はあまり多く飲み過ぎないようにご注意ください。
桑の葉茶の栄養素
ミネラル
含有量
- カルシウム
- 煎茶の約5倍
- 烏龍茶の約6倍
- 亜鉛
- 煎茶の約30倍
- 烏龍茶の約25倍
- 鉄分
- 煎茶の約5倍
- 烏龍茶の約3倍
食物繊維
含有量
- ほうれん草の約72倍
- ごぼうの約8倍
- 緑茶の約3倍
1-デオキシノジリマイシン(DNJ)
ブドウ糖によく似た構造をしています。食前に桑の葉に含まれるDNJを摂取しておくことで、糖質分解酵素は糖質と間違えてDNJと結合します。よって、後から食事の時に来る糖質は分解されることなく小腸を通過することができ血糖値の急激な上昇が抑制されます。
ギャバ(GABA)
アミノ酸の一種で脳の中に豊富に含まれています。近年ではGABA入りの玄米やチョコレートがよく販売されているのを目にします。
桑の葉茶は副作用はある?
基本的には副作用はありません。しかし、桑の葉茶は利尿作用や便通改善などの作用があります。飲みすぎることによってトイレの頻回や下痢などが考えられます。
桑の葉茶70g 616円(税込)
桑はクワ科の落葉低木で、一般に蚕の飼料としても知られていますが、桑の葉には、ミネラル等がバランスよく含まれていると言われています。健康維持・生活習慣の改善を心がける方におすすめです。