びわ茶は昔から、健康に良いと知られている健康茶です。しかし、びわ茶にどのような効能があるのかを知っている方は少ないのではないでしょうか。そこで、びわ茶について栄養素や効能、副作用について解説していきます!
目次
びわ茶の起源
びわ茶は中国の揚子江南部が発祥の地とされ、日本では九州や四国で主に栽培されています。
びわの特徴
葉は短柄を持つ長楕円形で、葉質は厚くてやや堅く艶があり、裏面は淡褐色の毛で覆われています。 果は楕円形で翌年の初夏に黄熟し、種子は褐色で大きいのが特徴です。
びわ茶の栄養素
びわは実よりも葉の方が栄養素が高いと言われています。実はカロチン、ビタミンC、鉄分を多く含んでいます。葉の方はいったい何が含まれているのでしょうか。解説していきます!
サポニン
サポニンは水に溶かしてよく混ぜると石鹸のような泡を作るため、ラテン語で石鹸を意味する「サポ」から名前をとったそうです。サポニンは大豆・大豆製品、高麗人参などの食品に多く含まれています。サポニンの主な効果は、抗酸化作用・免疫力向上・肥満防止・血流の改善・肝機能の向上などが挙げられます。
タンニン
タンニンは2000年も前から利用されてきており、なめしや漆の下塗りなどに用いられてきました。タンニンは渋柿やワイン、茶葉などに主に含まれています。タンニンの主な効果は、美肌効果・下痢の改善・生活習慣病の改善・などが挙げられます。
ブドウ糖
自然界に多く存在する単糖類で人間が活動するにあたって最も重要な栄養素です。ただし、摂取しすぎると肥満や生活習慣病の原因となってしまいますので注意が必要です。
びわ茶の効能及び症状別療法
びわ茶、びわの葉はさまざまな症状に対して効果が期待できます。効果が期待できる症状とともにびわの葉、びわ茶を使った治療法を解説していきます!
あせも・湿疹などの皮膚病
あせも・湿疹はびわの葉温圧が良いと言われています。やり方は、- よく生長したびわの大きい葉を1枚用意します。布巾などを水に濡らして、汚れや細毛をこすり落としておきます。
- 葉の表面を火で炙り熱くします。
- 湿疹の部分に②を当て、1箇所を10回くらい強く押して、離します。
- 生の葉3枚くらいと、水を530cc用意します。
- 葉はよく洗って細毛をとったら、適当に手でちぎります。
- これを覚ましてから患部を洗います。
神経痛・リウマチ・腎臓病・肝臓病など
神経痛・リウマチなどはびわの葉エキスが良いと言われています。作り方は、- 生の葉適量を洗い、ザクザクと適当に切ります。
- 広口ビンを用意し、①をビンの肩あたりまで詰め、市販のエタノールを、葉が隠れるまで注ぎます。
- 1週間くらいすると葉が薄紫色になるので取り出します。ビンの中に薄紫色っぽい液が残りますが、これがびわの葉エキスです。
このびわの葉エキスを患部に1日3回ほど塗ります。また、別で用意した、生のびわの葉を火で炙りそれを患部に押し当てるとより一層効果が期待できます。これを4~5ヶ月ほど続けると効果が出てきます。
肝臓病・腎臓病にはびわ茶が効果的だと言われています。 びわは利尿作用があり、お茶がわりに飲むとむくみの改善などのデトックス効果が期待できます。
打ち身・捻挫・虫刺されなど
打ち身・捻挫には、先に挙げたびわの葉エキスを蒸しタオルに染み込ませて患部に当てることを、1日に数回繰り返すと治りが早くなります。
虫刺されなどはびわの身の種子を噛み砕いて患部に当てるだけで痛みと腫れが取れていくと言われています。 また、虫垂炎の痛みも生の葉を火で炙り、それを患部にさする事を連続して行うと効果的だそうです。
※ただし、虫垂炎に関しては医師の判断が第一ですのでそちらを優先してください
風邪
痰や咳が出てきて、風邪の症状が重くなってくると、びわの葉の黒焼きが効果的です。作り方は、- びわの葉を土鍋などに入れてフタをし、弱火で3時間、から焼きします。
- フタの間から煙が出なくなったら、鍋を火からおろし、フタをしたまま冷やします。
- びわの葉が冷めたら、すり鉢で細かくすり、瓶に移して保存します。
飲むときはスプーン半量ずつオブラートなどに包んで飲みやすくして、服用します。
参照:民間療法大全
びわ茶の副作用
びわの種にはアミグダリンが多く含まれており、多く服用すると青酸(シアン)に変化します。これにより、中毒症状を引き起こす恐れがあります。しかし、びわの葉には微量しか含まれていないため、大量に服用しない限り安心してお飲みいただけます。
もし、心配な方は、かかりつけの医師に相談の上、飲みましょう。
ビワ茶80g【ヘルスウェイ】
中国に揚子江沿岸や南部地方と日本の関東地方以西に野生し、好石灰岩製の植物です。
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